日本基督教団高槻日吉台教会は、プロテスタントのキリスト教会です。

私たちは、一人も忘れない-みんなの居場所となる教会

高槻日吉台教会は、2022年度までの10年以上にわたって「自由で、明るく、思いやりのある教会」を「教会の理念」として掲げて歩んできました。この「教会の理念」は今や、深く教会の中に息づき、高槻日吉台教会の雰囲気を表す代名詞のような存在となりました。私たちはこれからも、「自由で、明るく、思いやりのある教会」として歩んでいくことを大切にします。
　そこで私たちは、「自由で、明るく、思いやりのある教会」となるために大切にすべきことは何かと考え、2023年度より新たな「教会の理念」として「私たちは、一人も忘れない-みんなの居場所となる教会」を掲げて歩むことといたしました。この「教会の理念」のもと、私たちは主の栄光を世に表し、主の働きを担う教会として歩むことを目指します。

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一人も忘れないということ

私たちは、イエス・キリストの御言葉を大切にします。その御言葉が示す道の先にこそ、私たちが追い求めるべき、真理と自由への道があることを信じます。イエス・キリストは「わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。その羊をも導かなければならない。」（ヨハネによる福音書10章16節）と言われました。また、「見失った羊のたとえ」（ルカによる福音書15章3-7節）を通して、どんなに小さな一人でも決して忘れてはならず、その存在を軽んじてはならないのだということを教えられました。
　多様な価値観がある時代です。私たちは、その多様性を大切にします。どのような立場や考えを持つ人も歓迎します。そしてまた、社会の中で軽んじられている人々や、あらゆる場面で少数者とされている人々、傷ついた人々や、孤独の中にある人々との出会いを探し求め、一人も忘れずに歩むことを目指します。

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みんなの居場所となるために

私たちは、この世界に生きるすべての命が、神によって愛され創造された被造物であることを信じます。イエス・キリストは「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」（マタイによる福音書11章28節）と言われました。「だれでも」とは、神が愛し、創造されたすべての命です。
　この社会には様々な集まりがありますが、その多くが、同じ考えや価値観を持つ人々の集まりではないかと思います。しかし教会は、異なる考えや価値観を持つ人々が共に集えるみんなの居場所です。一人ひとりが、意見を戦わせるのでも、互いの優劣を競うのでもなく、力まず、安心して、ありのままの自分でいられ、心を休めることができる居場所。私たちは、そんな雰囲気に満ちた、すべての人に開かれた教会となることを目指します。
　人間的な思いを超え、神の御心を追い求め続けて歩む時、教会はすべての人に開かれた、みんなの居場所になっていきます。すべての命が、神に愛され創造された尊い命であることは、神を想う時にこそ、大切に受け止めていくことができるからです。

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